蕎麦は江戸時代の昔から、健康に良い食べ物と、広く知られ「元禄10年（1697年）」に出版された ”本朝食鑑”にも記されています。栄養学が発達した現代で、経験的に知られた蕎麦の効用が明らかになっています。

・ルチン：毎日1枚のざる蕎麦で1日に必要なルチンが摂取できます。ルチンは、血管の弾力性を保ち、 高血圧症や脳梗塞を予防します。
・食物繊維：蕎麦は食物繊維が豊富ですが、食物繊維は、脂肪の吸収を抑え血中コレステロール値を改善し、便通を良くし、腸を掃除する効果があります。年越し蕎麦を食べるのは、体の中をきれいにする為だとと言われます。
・でんぷん：蕎麦の澱粉は、難消化性が特徴です。食べても消化・吸収されにくく、その為肥満になりにくく 血糖値が上がりにくい効果があります。
・蛋白質：田舎そばといわれる色の濃い蕎麦は、バランスの良い母乳に匹敵するほどのたんぱく質が豊富で、理想的な必須アミノ酸（9種類） が含まれています。
・カリウム：カリウムを摂取した分だけナトリウム（塩分）が排出され高血圧症を予防できますが、蕎麦湯には、カリウム、マグネシウムのミネラル が豊富です。ただ蕎麦湯を飲むとき蕎麦つゆ（塩分・糖分）が多すぎないように薄味のほうが好ましい呑み方です。
・その他：不足すると味覚障害となる亜鉛。又蕎麦は実を丸ごと製粉するためビタミン B群が含まれています。
　蕎麦に足りない栄養素はビタミンA,C,D,E,K。これらを補う 食材との組み合わせで、バランスの良い食物メニューになります。