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幾何学模様の寄木細工と絵画模様の木象嵌細工(もくぞうがん細工) |
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樹種の豊富な箱根山!箱根寄木細工は、この様々な有色の樹木を生かし独特の精緻な幾何学文様を作り出します。 |
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一般に、幾何学文様のものを「寄木細工」、絵画文様のものを「木象嵌細工」にと呼んでいます。
技法の基本は異なっていますが、寄木細工も木象嵌細工も箱根で一体化して製作されています。 |
幾何学模様の寄木細工 |
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秘密箱 |
リモコンラック |
六角ペン立て |
起上がり楊枝 |
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絵画模様の木象嵌細工 |
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箱根寄木細工、箱根木象嵌細工を訪ねて |
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箱根畑宿には、寄木会館があり沿道に寄木細工の製造と販売する店が6〜7軒ほど立ち並んでいます。
畑宿に入る1軒目のお店が浜松屋。お店のご主人は伝統工芸士の石川一郎さん。
石川さんに箱根寄木細工、木象嵌細工を聞きました。絵画模様の木象嵌細工は浜松屋さんにだけその技が伝えられています。
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石川さんは、寄木細工の制作のポイントとして |
第一に有色天然木材の選択 |
第二にデザイン |
第三に単一素材ではない色や堅さなど性質の異なった種木の加工技術
が大事と教えてくれます。 |
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・伝統工芸士石川一郎 |
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有色天然木材を組み合わせ、膠で接着っする種木の製作風景。
第一に素材の選択
第二にデザイン
第三に単一素材ではない種木の加工技術 |
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箱根寄木細工〜デザインの原型は旧箱根東海道の石畳 |
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東海道といえば松並木ですが、厳しい自然の箱根は杉並木です。
更に箱根東海道は石畳で造られ、この補修は沿道の人々にとって大きな負担であり、それだけに石畳みへの愛着もひとしおだったと思われます。
急峻な箱根旧街道の石畳は今でも所々に残っています。 |
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石川仁兵衛が創始者といわれる寄木細工は、有色天然木材を集めて幾何学的な模様を作り出しますが、デザインの原型は箱根旧街道の石畳と言われます。
初期の寄木細工の”乱寄模様は”は石畳を連想させます。
やがて寄木細工は、緻密な”小寄木模様”に発展します。 |
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種木を削る特殊なカンナ |
有色天然木材を寄せ集め膠(にかわ)で固め、1本の大きな木の種木を作り、大きな特殊のカンナで薄く一枚づつ削り化粧材としたものを「ズク貼り」、種木をそのまま用いて作った製品を「ムク作り」と言います。
種木は単一の木ではありません。材質も固さも異なっていますから、加工技術には熟練を要します。
ムク作りの寄木細工は、前後左右どこから見ても寄木の模様になっています。 |
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・箱根東海道の石畳 |
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今もその風情を残す旧箱根東海道の石畳。 ここでは「東海道の松並木」に代わり「杉」が使われている。杉の大木、石畳、旅人気分が満載の旧箱根東海道。 |
・寄木細工の乱寄模様 |
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箱根畑宿は「箱根寄木細工」の発祥の地といわれる。寄木細工の文様の原点は石畳にあるとされ、当時の乱寄木が見事ににそれを現わしている。 |
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箱根木象嵌細工〜切り絵のような木象嵌 |
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日本人の美意識、木象嵌細工(もくぞうがんざいく)!
江戸時代から箱根に伝わる箱根寄木細工・木象嵌細工の作品を見ると、木象嵌のものが大変多く残っています。日本人の美意識が木象嵌細工を育てたのが解ります。木目の美しさが味わえて、図柄の一つ一つの輪郭が明瞭な絵画文様です。 |
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原理は、土台となる板と図柄のパーツの2枚を糸のこぎり(電動ミシン)でくり抜いて行きます。丁度紙で作り切り絵の要領です。
この手法は110年前箱根町・湯本茶屋の白川洗石が生み出しました。
切り絵と異なるのは、絵柄のパーツをはめ込んだとき落ちないように、斜めに切ることです。又天然木材の色合いを生かすため色を混ぜることもありません。 |
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絵画の素養に、緻密な手仕事、高度な集中力が必要な、箱根だけに伝わる伝統工芸です。 |
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・木象嵌(もくぞうがん)細工 |
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象(かたどって)嵌(はめる)、原理はジグゾーパズルの要領で象った天然の木の部品を嵌めこみ1枚の絵を作る。技法は古くから編み出されていたが箱根・小田原で蘇った。
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