和みいちばん!あなたに届けます[伝統の和雑貨]木曽漆器。たぎる心と磨き上げられた伝統の技。日本人の本当の趣味を表す「箱根寄木細工・箱根木象嵌細工」
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簡素な伝統美、木曾漆器
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◆伝統の技”木曾漆器”を訪ねて:伝統の技を守る伊藤寛司商店

山あいで生まれた簡素な伝統美

 農地に乏しい木曾谷の山村は、豊富な森林の良材を頼りに、メンパ(弁当箱)、箱膳、盆などを作り、漆で加工しました。木曾漆器は約600年前木曾福島町の八沢で生まれたと言われます。
 江戸時代、中山道の宿場町として栄えた木曾では漆器を街道に行き交う旅人相手に生計を立てます。中でも平沢は、今でも旧街道沿いに100軒を超える漆器店が並んでいます。
「探し当てた錆土(さびつち)」
 木曾漆器は長い間春慶塗が主流でした。現在の木曾漆器の性格を決定づけたのは「錆土(さびつち)」の発見です。奈良井マキヤ沢でとれた錆土は、鉄分を多く含み、漆液が良く浸み込む下地材料に適した素材でした。
 下地付けし上塗るする本堅地の技術が用いられ、丈夫でシンプルな美しさの木曾漆器が作られるようになりました。
 写真右のように、白っぽい錆土に生漆をまぜて錆漆とし、木地に塗り込んで行きます。木地は大変丈夫になって行きます。  
 
・木曾平沢の伊藤寛司商店
倉の中が漆器製造現場の伊藤寛司商店
 
 
・錆土(さびつち)
錆土を生漆に混ぜ堅牢な本堅地技法が生まれました
 
今は珍しい手黒目(てくろめ)の製漆
 漆は現在90%以上が中国からの輸入に頼っています。良質な国産本漆は中国産に比べ5〜10倍の価格です。木曾平沢の伊藤寛司商店では、国産本漆の製漆にこだわり今でも手黒目の技を守っています。
製漆のポイントは
(1)準備:製漆の前日に原料漆液の品質(粘度、乾燥度など)を調べます。
(2)なやし:羽根を回転させて原料漆液を微細分散し、塗膜に光沢と肉のりを与えます。
(3)黒目:漆液に含まれる水分を加熱装置や太陽熱で除去します。水酸化鉄による黒色の着色は、黒目の途中で行います。仕上がりの粘度をどの程度にするか、耐光性や耐水性も黒目の作業で決まります。
 伊藤寛司商店では、今でも手作業で黒目を行います。代々伝わる技を絶やさないように守り続けています。
漆器店を訪ねて:漆の作業は蔵の中
 木曾漆器は、無地の漆の美しい光沢と深みのある味わいや手触りにあります。創業180年の老舗、「伊藤寛司商店」を訪ねて、木曾漆器の伝統と技法を聞きました。
 漆器の製造は
 木地の荒挽き→布着せ(お椀の底や縁に布をかぶせます)→下地塗り→研ぎ→中塗り→上塗りと丹念な手仕事から生まれています。
 漆の作業は気温や湿度に影響します。
 寒暖の差のはげしい木曾では蔵を工房としました。蔵は窓が少ないため埃を嫌う漆器には最適な工房です。
 
 
・木曾平沢の伊藤寛司商店
漆500本から作られた手黒目のたるの漆。手前の黒っぽい漆はミャンマーの漆。
 
 
 
 
 
下地塗りと研ぎ
 木地作りの素地の形を整え、堅牢にするための工程です。錆土と生漆(きうるし)混ぜ合わせる事から始まります。錆土に対し60%の漆を混ぜ合わせ、錆漆(さびうるし)を作ります。錆漆は最初は黄土色ですが空気にふれ光沢のある黒色に変わってゆきます。
  よく混ぜ合わせた錆漆を木地に塗り込んでゆきます。下地が厚すぎると途中で穴が開いたり、薄すぎると研ぎの工程で下地の木地が出てきてしまいます。
中塗りと埃・傷見
 中塗りは上塗りを美しく深みのある仕上げにする工程です。上塗りと同じか又は近い色合いにするか、朱漆を中塗りにし黒漆を上塗りにした場合は黒に朱が浮かんで見えるようになります。
 下地塗りされた木地にへらや刷毛で一気に漆を塗ってゆきます。中塗りの後、再び研ぎの作業と傷見が行われます。この際の研ぎは仕上げ前の工程ですので目の細かい耐水ペーパー(水ペーパー)を用いて、表面が均一になるように磨きます。埃があればこれを取り除きます。
上塗り(仕上げ塗り)
 上塗りは”塗り立て”といい塗りの最終工程です。4回〜5回塗っては乾かし塗っては乾かす作業ですが埃が付着すると傷になるため最新の注意が必要です。漆は和紙の上で何度も漉し、指紋やつばなども邪魔なり為、息を止めるような具合で外側内側に塗って行きます。漆を均等に一気に塗り上げる技は、長い経験から生まれます。
 
・下地塗りと研ぎ
 
 
 
・中塗り
 
 
 
・上塗り
 
 
蔵の中の乾燥室(モロ又はムロ)
 上塗りの終わると”モロ”と呼ばれる押入ほどの大きさの部屋で乾燥します。漆が垂れないように均等に乾燥させます。棚に乗せた漆器は、回転させながら乾かして行きます。中は16度C位で湿度は60%に保たれています。
丹念な手仕事!
 木曾漆器の伝統は、工房の環境、塗り工程のひとつひとつに息づいています。埃を嫌う漆器に最適な工夫が凝らされています。
 地道な作業から、日常使いの簡素な伝統美の木曾漆器が生まれています。
 
・蔵の中の乾燥室
 
 
 
・上塗り用のへらや刷毛
 
 
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木曽漆器のいろいろ

簡素な伝統美 木曽漆器

● 木曾塗りお弁当箱・一閑張りおむすび弁当 本体価格(+税)
小判弁当(小)
小判弁当(中)
小判弁当(大)
五つ重メンパ弁当
6,000
8,000>
9,000
15,000
あかね塗小判(中)
あかね塗小判弁当(大)
木曽ひのきメンパ弁当
16,000
18,000
8,000
総朱小判弁当(小)
総朱小判弁当(中)
総朱小判弁当(大)
一閑張おむすび(小)
一閑張おむすび(中)
12,000
14,000
17,000
8,000
10,000
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● 木曽サワラ木曽春慶塗飯切り、江戸びつ 本体価格(+税)


21,000
26,000
16,000    
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● 手に馴染む深い味わい木曽漆器 お椀 本体価格(+税)
木地呂雑炊椀
木地呂お好み鉢
木地呂パスタ鉢
スープ椀セット
 
あかね塗汁椀
5,000
6,000
9,000
8,000
15,000
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● 軽くて持ち易い冷めない コーヒーカップ・湯呑 本体価格(+税)
コーヒーカップ
紅溜あかねマグカップ
木曽スリ漆けやき湯呑(大)

9,000
6,000
2,600
 
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● 縁起の良い桑の木の器 本体価格(+税)
桑の木湯呑(大)
桑の木湯呑(小)
 
5,000
4,500
 
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