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2007年6月25日 |
日本の美を感じる山里の町、岡山県勝山町 |
岡山県真庭市勝山町。
清流と山々に囲まれた山里の勝山町は、昔は美作高田城三浦氏の城下町で、今は美作檜(ひのき)などの木の町です。
勝山町月田(つきだ)には国の伝統工芸品の指定を受けた(昭和58年)竹細工の技が伝えられています。
農家で使われていた”そうけ(そうき)”をはじめ、米揚げかご、飯かごなど実用品ばかりです。
この技は 160〜170年もの間、職人から職人へと伝えられ、竹の素朴な実用品を工芸美術の域に打ち立てました。
勝山町月田(つきだ)で竹細工を守る川元さんには何度か連絡し是非お会いしたいと伝えましたが体調が思わしくなく、ようやく実現したのが2年前の秋でした。
新宿から夜行バスで津山まで行き、一服する間もなく津山から連絡のJR姫新線で勝山町に向かいました。
朝7時前に着いた勝山は、山と川のある町で”日本の美”が感じられます。
約束の時間にはたっぷり間がありJR駅員のおじさんに勝山の名所などを訪ねましたた。JRのおじさんは勝山町の観光案内も兼ねていて、旧出雲街道の町並みや武家屋敷などの説明を受けましたが、町で起こっている「おふくの歌」の製作に話が及びます。
美作一の絶世の美女おふく。
「いゃ〜知らないですねぇ〜」と答えると、駅員のおじさんが語りはじめてくれました。
テレビとか歴史小説などにも紹介されなかった「おふく物語」です。 |
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・JR勝山駅 |
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日本の美を感じる勝山町 |
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・清流旭川 |
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清流と山々に囲まれた美しい町 |
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美作一の美女おふく物語 |
美作高田城は前期三浦氏・後期三浦氏に分かれる。おふくは前期三浦氏滅亡の際に登場する。高田城第十一代城主三浦貞勝の正室としておふくが輿入れしたのは十五歳だった。桃寿丸を生み、平穏な生活を過ごしたが時は戦国時代。小藩とは言え美作の戦略上の要衝であった高田城は、出雲の尼子、安芸の毛利、備中松山の三村、備前の宇喜多氏の間にはさまれ攻防は激しかった。
(備中松山城は現存する貴重な山城で、お城ファンにはたまらない城です)
尼子と毛利の激突の間隙をつき備中・松山城の三村軍が猛攻を仕掛け、高田城は落ち、三浦貞勝は自刃する。おふくと桃寿丸は密かに城を脱出し、わずかな近臣に守られて囲みを抜け、美作の国境を越え備前にたどり着き宇喜多直家の亀山城に匿われることとなった。
直家は(・・三浦のおふくは美作一の美女・・)という世間のうわさは聞いていた。二人が出会ったのは、おふく二十一歳・直家が三十七歳の時である。
「これにおりますのは三浦貞勝の遺児桃寿丸なにとぞおみしりおきのほど・・」おふくの声は、か細く不幸にうちひしがれ哀しみでいっぱいであった。
(・・美作一どころではない。いくら言葉を並べても言い表せない美しさだ・・)宇喜多直家はそう思った。家臣団は妖花の舞い降りた宇喜多藩の行く末を案じたが、嫡男のいない直家は美しいおふくと桃寿丸の庇護に二重の喜びを感じた。
戦国の謀将であった直家は、はかりごとを仕掛け松山藩主三村家親を暗殺し以後、宇喜多・三村氏は死闘を繰り返す事となった。やがて三浦氏の家臣団も集結し、おふくの悲願であった三浦家再興の芽が育っていった。おふくは請われて直家の室になり、八郎(後の宇喜多秀家)を生む。だがまだ八歳の時、頼みの直家は病死する。直家の病死は一年間隠されることとなるが、大藩となった毛利氏、因縁の三村氏そして天下布武の力をつけた織田信長との間で宇喜多藩はゆれる。
おふくは、毛利攻めに入った羽柴秀吉との和睦を図り、備中高松城水攻めで岡山入りした秀吉に見初められ寵愛を受けることになった。 |
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・ヒノキ舞台 |
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美作桧で有名な勝山町。ヒノキのアーケードが続くヒノキ舞台 |
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・竹細工そうき |
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山里で鍛えられた竹細工 |
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八郎は生まれつきの聡明さもあったが、秀吉の「秀」の一字をもらい秀家と名乗り、若くして豊臣五大老に出世し、秀吉の口利きで加賀百万石前田利家の四女豪姫を娶る。
文禄元年朝鮮出兵の時は、十九歳で「征韓総督」に任命された。秀家の栄達の陰にはいつもおふくの姿が彷徨としていたという。
岡山の町作りをした秀家は、秀吉の死後、西軍の総大将として出陣するも敗退した。薩摩に潜伏したが捕らえられ八丈島に流刑され八十四歳で没した。おふくは秀家の身を案じながらも京都の円融院に入り尼となり、その後の消息は明らかではない。
歴史を動かした岡山のクレオパトラ。
美貌のおふくは、謀将直家を捕らえ、時の天下人となる秀吉をとりこにし、宇喜多秀家の出世の陰の役割を担った。土地の人々は
「おふくなしでは岡山の町作りは語れない」と今でも称えている。
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・旧出雲街道の白壁の土蔵 |
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勝山は美作高田城の城下町 |
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山里で鍛えられた技、勝山竹細工 |
勝山に残る不思議な逸話に、退屈する事なく待ち合わせ時間を過ごせました。
丈夫で使いやすく美しい”竹かご”の秘密ですが、勝山竹細工は、 竹を晒(さらす)て白竹としないで、竹の青い皮をそのまま使います。
竹かごをよく見ると、青い竹の皮と竹の白い身の部分が交互に編みこみされています。
竹の素朴な実用品を工芸美術の域に打ち立てた勝山竹細工ですが、残念ながら後継者はいません。
後2〜3年は大丈夫・・との話をおききしましたが、竹割りの難しさを考えると伝統の技の継承を大変心配しています。
山里に長く伝えられた竹細工も、おふくの逸話と同様、いつか地域の人々にだけ残る物語になってしまうかも知れませんね。
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「勝山町観光協会の資料より」 |
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